風呂の中で使う椅子:シャワーチェア
脳卒中サバイバーの方が入浴をする際,入浴用の椅子(シャワーチェア)を使う機会があるかと思います.これまでのシャワーチェアを折りたたむ時には,会議室の折りたたみ椅子のように,座面を上に引き上げる必要がありました.つまり,前屈みになる必要がありました.
しかし,脳卒中サバイバーの方で足に麻痺がある場合,裸足の状態で足元が滑りやすい浴室内では,可能であれば中腰になるなど姿勢を変換するのは避けたほうが転倒のリスクも少ないでしょう.
この問題を解決する工夫がされているのが,2019年の10月から「アロン化成株式会社/安寿」より販売されるシャワーチェアです.以下の2つの工夫がされているために,立ったまま背もたれ部分を操作するだけで,椅子を開いたり,畳んだりすることが可能になっていました.
- 背もたれ部分に椅子を畳むためのレバーが付いている
- 椅子の前脚部分にローラーが付いている
立ったまま片手で畳める入浴用のイス
浴室のスペース確保,介助の際にも有益
最近は,浴室のスペースがコンパクト担っていたり,浴室の扉が一枚扉でシャワーチェアを置きっ放しにすることができない環境のことがあります.扉を住宅改修で折戸や,引き戸に変更する手もありますが,諸々の事情で変更できない場合,椅子を畳む必要が出てきます.片手で,立位で姿勢を変えずにシャワーチェアの操作が可能であれば,シャワーチェアを浴室内で操作しないといけない状況でも,転倒のリスクを軽減し,自立度を高めることに繋がりやすいかもしれません.
浴室内での介助者の立場から考えてみても有益な点があります.片手で対象者を支えた状態で,椅子を畳まないといけない場合でも,背もたれ部分で操作が可能になります.
是非,ご興味のある方は以下のURLからお問い合わせしてみてはいかがでしょうか? 尚,2019年10月からの発送のようなことを伺いしましたので,合わせてご確認ください.
<販売元>
アロン化成株式会社/安寿
*追記*
パナソニックエイジフリーライフテックからも同様に背もたれ部分で折りたたみが可能な入浴用の椅子が出ていましたね(こちらの方がかなり前に発売されています)
<販売元>
パナソニック 入浴用シリーズサイト
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