◇ Reference
Joa KL, Kim WH, Choi HY, et al. (2017)
The Effect of Sleep Disturbances on the Functional Recovery of Rehabilitation Inpatients Following Mild and Moderate Stroke. Am J Phys Med Rehabil. 96(10): 734-740.
Republic of Korea Study
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◇目的
軽度および中等症の脳卒中後の機能回復に関する睡眠障害の影響を調査した研究
◇方法
・3つの急性期病院に入院した軽〜重症の220名の脳卒中サバイバーを対象に行った.
・第4版のDiagnostic Statistical Manual of Mental Disordersで,不眠症および睡眠障害を有する患者を定義した.
・脳卒中サバイバーの初期および最終的な機能評価として以下を取得した.
– Berg Balance Scale (BBS)
– Modified Barthel Index (BI)
– Mini-Mental State Examination(MMSE)
– Frontal Assessment Battery (FAB)
-National Institute of Health Stroke Scale (NIHSS)
・睡眠障害および機能は,NIHSSによって定義される脳卒中の重症度で評価された.
◇結果
・不眠症および睡眠障害の有病率は、それぞれ26.9%および56.7%であった.
・年齢,性別,うつ病,不安,滞在期間,睡眠薬の使用状況を調整した後,Berg Balance Scaleの改善は,どの睡眠障害群でも有意に低かった.
・中等症の脳卒中群では,Berg Balance Scaleの改善はいずれの睡眠障害群でも有意に低かった.
・しかし,軽症の脳卒中群では,Berg Balance Scale改善は有意ではなかった.
◇結論
脳卒中後の睡眠障害は、機能回復、特に中等度脳卒中群におけるバランス改善に悪影響することが分かった.
◇感想
・身体機能としてバランス能力の評価のみを行っているが,他の運動機能への影響についても調査を進めたい.
・重症度が高い方が睡眠障害がバランス能力に影響したことは,興味深い.
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